福島県南会津郡下郷町にある大内宿は、江戸時代における会津西街道に設けられた半農半宿の宿場です。
会津西街道は、会津若松城がある福島県会津若松市と栃木県日光市を結ぶ江戸時代の街道で、会津藩や新発田藩などの参勤交代や物流の道として重要な役割を果たしていました。
しかし、江戸幕府による脇街道通行の厳しい取り締まりや、1683年の日光地震による戸板山の崩落を受けて、会津西街道が機能不全に陥り、街道としての役割は会津中街道に移されました。
その後、大雨で堰止湖が決壊した事によって機能不全に陥っていた会津西街道が復旧するも、すでに会津中街道が代替え路としての役割を果たしており、その結果大内宿は「半農半宿」になったと考えられています。
近代化によって鉄道が開通すると同時に、大内宿は宿場としての役割が失われましたが、その後の懸命な保存活動により、江戸時代の風情を残したままの伝統的建造物群保存地区として、国内のみならず、世界各国からも観光客が訪れる人気の観光名所となりました。
現代に残る日本の原風景 / 江戸時代の風情を残す大内宿 | 福島県下郷町

- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。