F1.8通しシグマ Artライン 標準ズームレンズ Sigma 18-35mm f1.8 DC HSM|Art Lens with BMPCC6K 暗所撮影レビュー

F1.8通しシグマ Artライン 標準ズームレンズ Sigma 18-35mm f1.8 DC HSM|Art Lens with BMPCC6K 暗所撮影レビュー

ブラックマジックデザイン製のブラックマジックポケットシネマカメラ6Kにシグマのアートレンズ 18-35mm f1.8を取り付けて仙台の夜景やイルミネーションをテスト撮影をしてみました。
暗所に強いソニーα7Sからの買い替えをしたカメラなので、高感度性能には多少不満はありますが、初期のS-Log2と比較するとBracmagic RAW Filmはディテールの精細さや色の美しさが全然違います。
ブラックマジックポケットシネマカメラ6Kはキヤノンの一眼レフカメラで採用していたEFマウントを選択しているので、中古市場で価格が下がり始めているEFマウントレンズやAPS-C用のEF-Sレンズを使用できるのですが、EFレンズは未だに高価で、EF-Sレンズに関しては当たり外れもあるかもしれないけど多少の描写の甘さは感じていました。
そして今回、レンズ比較サイトを見ていて、とても良さそうに思えた、Sigma 18-35mm f1.8 Artレンズを購入いたしました。
Sigma 18-35mm f1.8 ArtレンズはAPS-C専用に設計した大口径標準ズームレンズで、一眼レフカメラ専用のズームレンズでは世界初となる開放F1.8の圧倒的性能を誇ります。

ブラックマジックポケットシネマカメラ6KはISO400とISO3200を基準とするデュアルネイティブISOを採用しており、ネイティブISO400では13.4ストップのハイダイナミックレンジで記録が可能ですが、高ISOベース感度のISO3200では12.1ストップのダイナミックレンジで記録をする事になります。
ISO1000よりもベース感度が切り替わるISO1250の方がノイズが少なくなるというメリットもありますが、ダイナミックレンジが1ストップ以上も狭くなってしまうと、例えば点光源のイルミネーションや花火の星が白飛びしやすくなるというデメリットもあります。
シグマ18-35mm f1.8 アートレンズは、今までベース感度ISO3200で撮影していた部分をネイティブ感度のISO400で撮影できるようになり、暗所で明るい光が映り込んでも白飛びが少ない映像を撮影できるようになります。
正直な所、ISO4000以上はノイズが目立ちすぎてノイズリダクションをかけても消しきれない部分や、ある程度軽減する事が出来てもディテールがつぶれてしまったり、バンディングが目立ってしまう事もありますが、一つ下のISO感度を使えることでノイズが目立ちにくい映像に仕上げやすくもなります。

SIGMA18-35mmアートレンズは多少ゴーストが気になる部分はありますが、細かいラインまで映し出すシャープな解像力とセンサー本来の性能を発揮しているようなヌケの良さとコントラストの高さに違いがあるのは、使用してすぐに気付きました。

今まではButtery Natural LUTやEmotive Color P6K Alexをベースにカラーグレーディングを施したり、全くのオリジナルでカラコレをしていましたが、彩度を上げたりカーブをいじらなくても色がしっかりと出るようになったと思います。
このままシグマアートレンズで揃えたいという気持ちもありますが、Sigma 18-35mm f1.8 DC HSMは810グラムの重さと手振れ補正が内蔵されていない点を気にしない方にオススメをしたいです。

ちなみにBMPCC6Kは昨年春のアップデートで、BMD URSA Mini Proと同じ第5世代のカラーサイエンスを使用できるようになりましたが、暗所で撮影した映像はGen4を使用した方が楽でした。
ダイナミックレンジ13ストップのセンサーで撮影したデータを15ストップぐらいはありそうなガンマカーブに当てはめるのは少々無理があったような気がする。

F1.8通しシグマ Artライン 標準ズームレンズ Sigma 18-35mm f1.8 DC HSM|Art Lens with BMPCC6K 暗所撮影レビュー

0:00 仙台城跡から眺める夜景
ベース感度ISO3200で撮影後にDaVinci Resolveでカラーグレーディングを行いました。全て開放F値のf1.8を使用しておりますが、シャッタースピードを1/33に落として撮影をしております。
かなりノイズが目立っていましたので、Neat Videoを使用してノイズ軽減処理を行いましたが、書き出したデータは全く問題が無くても、YouTubeにアップロードするとどうしてもバンディングが目立ってしまう。
実際にはそこそこ明るく撮れているのですが、一番バンディングが目立つ空のグラデーションを弱くするために、トーンカーブのシャドウ付近を緩やかにして、かなりアンダー気味な絵になるように調整をしました。
バンディングはYouTubeにアップロードした時に行われる再エンコードが原因で発生するようなのですが、どの形式で出力しても結果が変わらないので、レビュー動画や作例はYouTubeよりもvimeoの方が向いているような気がします。

2:12 Sendai 光のページェントin泉パークタウン
ほぼ毎年撮影をしているイルミネーションイベントですが、今まではベース感度ISO3200で撮影しないと建物が暗く写ってしまったり黒つぶれしやすいような状況でしたが、ネイティブ感度の最大感度であるISO1000を使用する事で、黒つぶれや白飛びの少ない映像を撮影する事が出来ました。
ノイズリダクションをかけても建物の凹凸や模様もしっかりと再現されていて、このレンズのシャープな描写力の素晴らしさも感じます。

3:32 Sendai松島離宮光のページェント
2020年から始まったイルミネーションイベントですが、今年は色や明るさのバリエーションが増えて、さらに3Dプロジェクションマッピングも実施されるようになってより一層華やかになりました。
こちらでもISO1000を使用して撮影をしていますが、多少白飛びした部分はDaVinci Resolveのハイライトリカバリーで色を戻す事が出来ました。
主にButtery Natural LUTをベースに使用してカラーグレーディングを行っていますが、シャンパンゴールドの光の時はシャドウの色被りが気になったので、Gen4のカラーサイエンスを使用してカラーホイールと色相vs色相カーブで色の調整をしています。
最大望遠の35mmを使用してF1.8で撮影をした時の背景のボケ味の美しさにも驚かされましたが、ほんの少しだけ立ち位置がずれただけでもピントが合わなくなるシビアさも感じられました。
実用的なのはF2.5ぐらいから上の値になるのではないかと思う。

Camcorder : Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K(BMPCC6K)
Lens : Sigma 18-35mm f1.8 DC HSM|Art
Video Edit : Blackmagic Design DaVinci Resolve Studio
Noise Reduction : Neat Video v5

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