日本国内最大級の野鳥の越冬地である、宮城県登米市と栗原市にまたがる伊豆沼で、朝焼け空を覆い尽くすマガンの塒立ち(ねぐらたち)と羽を休める野鳥を観賞してきました。
日の出の瞬間に一度小規模なマガンが飛び立ちを見れましたが、その後に突如訪れた朝焼け空を覆い尽くすほどの規模で一斉に飛び立ったマガンの塒立ちの瞬間は、驚きと感動で言葉を失ってしまうほどでした。
伊豆沼は宮城県北部にある面積369ヘクタール、平均水深0.76メートルの沼地で、夏には水面を覆い尽くすように花を咲かせる蓮が見どころとなっています。
晩秋から冬にかけては南下してきた渡り鳥が羽を休める越冬地としても広く知られており、マガンやマガモ、オオハクチョウなど約10万羽の野鳥たちが伊豆沼に訪れています。
その中で日本に飛来する8割以上のマガンは伊豆沼で冬を越す事でも知られており、日の出と共に訪れるマガンの塒立ち(ねぐらたち)は、静けさを打ち破るほどの規模で羽音や鳴き声を響かせながら、空を覆い尽くすほどの規模で一斉に飛び立つ大迫力を感じられます。
また、環境省が選定する「残したい日本の音風景 100選」にもマガンのねぐら立ちとねぐら入りが選ばれており、ここでしか聞く事の出来ない音にも注目していただければと思います。
撮影当日は、寒波の影響で氷点下10度ほどの気温となっておりましたが、日の出が始まった時間帯に一回目の小規模なマガンのねぐら立ちがあり、その後7時30分頃に大規模なねぐら立ちを見る事が出来ました。
0:00 日の出前に羽を休める野鳥たち
6:15 日の出と共に飛び立つマガン
16:15 大規模なマガンの塒立ち
18:30 凍結した水面の上で羽を休める白鳥
24:40 伊豆沼野鳥観察館周辺で餌を求めて集まる野鳥
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