夜撮最強!ソニー製ミラーレス一眼レフカメラ α7Sの暗所撮影性能レビュー
2014年6月20日にソニーから発売したフルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレス一眼レフカメラ Sony α7Sの動画撮影を徹底レビュー!ISO409600の圧倒的な高感度を謳う暗所撮影性能をテストしました。
35mmフルサイズ「Exmor(エクスモア)」CMOSセンサーを搭載してデビューしたα7Sは、高感度・低ノイズ特性により、最高ISO感度ISO409600という高感度性能を実現し、内部記録でも画素加算をする事なく全画素読み出しでのフルHD内部収録を実現、外部録画機器を使用すれば、4KウルトラHD(QFHD、3840×2160)での収録も可能になるカメラです。
今回は、仙台空港で飛行機の離着陸風景と滑走路の夜景を撮影しましたが、私なりに感じたアルファ7Sの性能についてレビューします。
撮影条件は、XAVC S 1920×1080 60p ピクチャプロファイル PP OFFが基本設定となり、マウント変換アダプターLA-EA4を介してSAL75300で撮影しています。
高感度性能
ISO409600での常用は厳しいと思えるほどのノイズ量で、ノイズリダクション無しでの撮影限界はISO25600程度と思っていた方が良いです。
編集ソフトでのノイズリダクションをするのであれば、ISO32000から40000程度まで伸ばせると思います。
25600以上はイメージセンサーの熱ノイズが目立ってしまうのですが、これは仕様なのだとか・・(α7SⅡでは改善されました)。
この動画でも白飛びが発生しているので、実際には25600以上は使う事はないでしょう。そのぐらい明るく撮れるすごいカメラです。
ダイナミックレンジ
DxOMarkにも掲載されていましたが、写真動画共にダイナミックレンジは狭いです。
ピクチャープロファイルのCINE1~4ガンマや、S-Log2ガンマを使用すればダイナミックレンジはかなり広くなりますが、編集前提なので映像編集技術は学ぶ必要があります。
ノイズ対策なのかPP OFFでは、黒レベルのコントラストが高めな印象は受けました。
シャープ感
全画素読み出しの効果なのか、高感度撮影をしてもディテールがしっかりとしている印象が強いです。
暗部については少々ソフトな印象は受けますが、見た目ではあまり気にならないと思います。
操作性
動画撮影時の操作性は、録画ボタン以外は良いと思います。
背面のホイールで簡単にISO感度を調整できるのと、f値とシャッタースピードのダイヤルも使いやすい位置にあるので、非常に扱いやすいです。
オートフォーカス性能
マウントアダプターを介してAマウントレンズを使用しているので、あまり参考にならないと思いますが、フォーカスの移動は滅茶苦茶遅いです。
ただし、高感度に特化したセンサーのおかげもあり、夜撮でも感度を上げてオートフォーカスでピント調整をする事が可能です。
バッテリーの持続時間
これは、全くダメです。
まとめ
記録方式が内部記録、外部記録共に8ビットなので、編集耐性はあまりないのですが、それを差し引いてもレンズを選ばずにセンサーの性能だけで、ぶっ飛んだ映像が記録できる良いカメラではあると思います。
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