妻籠宿 江戸時代の歴史と風景を残す中山道 木曽路十一宿の街並み
長野県木曽郡南木曽町の蘭川東岸に位置する妻籠宿は、江戸時代に整備された五街道の1つである中山道(なかせんどう)42番目の宿場です。
中山道は京と江戸を結ぶ全行程540kmの街道となっており、現在の東京都の日本橋を起点に終点である京都府の三条大橋の間には69の宿場が設けられています。
そのうちの木曽地方を通る部分を木曽街道または木曽路と呼び、上四宿、中三宿、下四宿からなる11の宿場が設置され、その総称を木曽十一宿とも呼んでいます。
昭和期に入ってからは街並みの保存事業が基本方針となり、1973年には町独自の町並み保存条例である「妻籠宿保存条例」が制定されると、その3年後には「妻籠宿保存地区保存条例」への改正と共に景観保全活動に取り組んだことが評価されて、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地になりました。
現在は隣接する馬籠宿と共に木曽路を代表する観光名所として人気が高く、外国人も含めた旅行者が多く訪れています。
この記事へのコメントはありません。