宮城県仙台市宮城野区蒲生地区は、北側に仙台港、東側には野鳥が飛来する蒲生干潟がある事で知られていた場所です。南側には七北田川河口もあり、中州のような場所に住宅がありましたが、この地域も東日本大震災による津波の影響を受けてほとんどの建造物が被害を受けています。
海岸から離れれば離れるほど被害の規模は少なくなっていましたが、この周辺は家屋の一階部分が浸水しています。
避難生活にも落ち着きを取り戻して、近所の方々が残った家財を探している光景も見受けられました。
宮城県仙台市蒲生地区は津波による被害だけではなく火災も発生していて、東北地方太平洋沖地震の発生後から一晩中燃えていたそうです。
その後の取材で、自宅の2階に取り残された方がいた事がわかり、一階部分は浸水したままの状態で家屋に火が燃え移る寸前であったため、「このまま燃え移る事があれば飛び込むしかなかった」と語っていました。
以前は私もこのアパートの一階部分に住んでいましたが、瓦礫や車両が流れ込んで壁や窓を壊してしまっています。
流された車両は桜の木に引っかかるような状態で横倒しにされています。
2階の方が燃え方が酷いのは、津波が発生してからなかなか水位が下がらなかったためなのだそうです。
後日訪れた際は、一階部分で煙が燻っている状態でした。
地震対策のために固定していた家具を残して、全ての家具が横倒しにされています。
家電製品も水没していたため、家財のほとんどが使用できなくなっています。
台所周辺は津波の流れが弱かったのか、水によって浮き上がらせられた家具以外はそのままの場所に残されています。
1階部分はほぼ完全に水没していた形跡が残っています。
西側から東側に向けて畳や家財が寄せられていたため、津波が発生してから引き波による影響があったのだと思われます。
西側にあった部屋であったため、西側から東側に向けて壁が壊されている形跡が残ります。この周辺は火災による影響が強かったようです。
撮影日時:2011年4月10日
撮影場所:宮城県仙台市宮城野区蒲生1丁目
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