旅客機の機体先端にはカバーのような物が付けられているのをよく見かけると思いますが、この中には前方の雲の有無を探知する「気象レーダー」をはじめ、幾つかのアンテナが装備されています。
これをノーズレドームやレドームなどと呼びますが、空力を考えて尖ったような形状にしているだけではなく、先端に取り付く都合上強度も必要となる事に加え、塗装を施しても確実に電波を透過できるように作られています。
この部品の強度を高めてもバードストライクや落雷などによって破損する事も稀にあり、レドームを交換した後に整備の時間が確保されるまで塗装違いのレドームが取り付けられる事もあるそうです。
ボーイング777レドーム 仙台空港飛行機着陸 全日本空輸 ボーイング767-300
在庫がある場合は当該機種と同じボーイング767用のレドームが取り付けられますが、この機種の場合は共通部品となっているボーイング777用のレドームが取り付けられています。
そのため、塗装が一段ずれている部品が付けられているなんて事もごく稀にあります。
ちなみにレドームと呼ばれているのは、レーダーとドームという2つの単語を組み合わせた造語で、日本発祥の言葉と思いきや海外発祥なのだそう。
日本ではレーダードームと呼ぶこともあるそうです。
撮影場所:宮城県名取市 仙台空港
撮影日時:2012年8月
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