Nik Collection 2018 by DxOは、1回のダウンロードとインストールだけでHDR画像生成やノイズリダクションなど8種類のフィルターがAdobe LightroomとPhotoshopの両方で使えるようになる、とても便利な画像編集プラグインです。
Adobe Photoshopの多機能画像編集プラグイン Nik Collection 2018 by DxOが素晴らしかった
Nik Collection 2018 by DxOとは?
Nik Collectionは元々Nik Softwareが開発・販売していたプラグインで、2012年にGoogleが買収した後に15,000円で販売していたものを2016年から無償化してAdobe PhotoshopやLightroomの画像編集プラグインとして提供していたソフトウェアです。
2017年5月にはGoogleからのサポートが終了となってしまったために、Nik Collectionの今後の行方が心配されていましたが、カメラの性能評価で知られているDxO Labsが開発を引き継ぐ形となり「Nik Collection 2018 by DxO」として2018年6月6日に発表されました。
現在のダウンロード先もDxO Labsが引き継いでおります。
Nik Collectionのダウンロードやインストール方法については、Adobe Lightroom編で記事にしています。
Adobe PhotoshopのNik Collection 使用方法
Adobe Photoshop版のNik Collectionは、編集画面のフィルターを開いた時のNik Collectionという項目、もしくはインストール後に生成されるSelective Tool(選択ツール)から適用するフィルターを自由に選ぶことができます。
Lightroom版のNik Collectionでもフィルターの機能については説明しましたが、機能的にはどちらも変わりはなく他のフィルターを併用する事が多いので、私の場合はライトルーム版ではなくフォトショップ版のニック コレクションを使用する事が多いです。
今回は、Adobe Lightroomで編集したデータをPhotoshopに送る事から始めてみたいと思います。
Adobe LightroomからPhotoshopに送る
色や階調をLightroomで調整した後に、他のツールで編集→Adobe Photoshop CC2019で編集をクリックするとPhotoshop上で編集が出来るようになります。
他のレイヤー編集を行わない場合はLightroomだけで完結しても良いのですが、私の場合は最終処理をPhotoshopで行っているので、このような形で編集を行います。
PhotoshopでNik CollectionのColor Efex4フィルターを適用する
今回使用したColor Efex Pro 4は、様々なエフェクトを適用して写真の質感を変えるフィルターなのですが、主にプロコントラストや偏光はとても使い勝手が良いと感じました。
Color Efex Pro 4では1つのエフェクトだけではなく、編集画面上のフィルタ追加をクリックする事によって別の種類のフィルターを追加で適用する事が可能です。
今回使用したColor Efex Pro 4のプロコントラストを適用した比較写真がこちらです。
左がフィルター適用前の写真、右がプロコントラスト・偏光・ディテール協調を適用した写真です。
Lightroom標準のコントラスト調整であれば色も濃くなってしまうような感じもありますが、プロコントラストのダイナミックコントラストを調整した時は、気になる程の色の変化は見られませんでした。
偏光フィルターも、まるでC-PLフィルターを通したかのように空や水面の反射が取り抜かれます。
HDR Efex2でハイダイナミックレンジ画像を作成する
HDR Efex 2はHDR合成したかのような写真が作成できるフィルターで、1枚の写真からでも複数枚の写真からでもHDR画像が作成できます。
元々明暗差が少ないような写真では効果を感じないかもしれません。
Viveza2で部分的な色補正をする
Nik CollectionのViveza2フィルターは全体的な色調や部分的な補正が行えるツールで、コントロールポイントの追加を行う事によって部分的な色補正が可能になります。
コントロールポイントの追加と書かれている隣のアイコンをクリックしてから色補正を行いたい部分をクリックすると、その部分だけを右側のスライダーを使用して色の補正が行えます。
オレンジ色の文字で書かれている コントロールポイント1 25%の隣にある四角にチェックを入れると、調整できる範囲が白く表示されます。他の部分もわずかながら白く表示されていますが、その範囲も若干補正されてしまいます。
ノスタルジックな色調に補正するAnalog Efex2
クラシックカメラやビンテージカメラなど10個のエフェクトに加えて、その中には色調違いや効果違いなど沢山のプリセットが用意されていますが、使い道がよくわからないプリセットもあるので、実際に使えるのは数種類になりそうです。
Dfine 2で高感度ノイズを低減する
Dfine2では高感度ノイズやバンディングを除去する高性能なノイズリダクションが実装されていて、基本的に自動プロファイルでほとんどのノイズが低減されるのですが、過度なレタッチを行った時などは除去しきれない場合があります。その際は方式を手動にしてノイズの強い場所に長方形を追加するとだいたい消えます。それでも除去しきれない場合は、低減をクリックしてスライダーで調整してみましょう。
シャープ感は無くなりますが、ザラザラした高感度ノイズは除去されているのではないかと思います。Lightroomのノイズ低減と比較してもこちらの方がエッジがはっきりしている感じはしましたが、ノイズを目立たせないような編集を行う事は大事なのではないかと思います。
他の機能とダウンロード・インストール方法につきましては、Lightroom版Nik Collectionの記事に記載していますので、是非お読み下さい。